犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指す公益財団法人どうぶつ基金(所在地:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、3名の連名者および福岡県下12市町とともに、2022年12月22日、福岡県に対し、福岡県動物愛護管理センターにおいて実施している野良猫の不妊・去勢手術の対象を拡大するよう求める要望書を提出いたしました。
公益財団法人どうぶつ基金は、福岡県知事及び県議会に「野良猫の避妊・去勢手術の実施に関する要望」を2023年2月の県議会で提議できるよう、2022年12月22日、知事と県議会に一次提出しました。
この要望書が2月の議会で承認されれば、令和5年から福岡県で8,000頭の野良猫の無料不妊手術を県民に提供できます。
福岡県動物愛護管理センターでの8,000頭の野良猫の無料不妊手術実現は、猫を迷惑に思っている県民、殺処分ゼロを願う県民の両者に感謝され、まさに福岡県が取り組んでいる「ワンヘルス」の理念にかなう事業です。本要望の実現を目指し、現在、さらに賛同者を増やして二次提出を行うため、この要望書にご賛同いただける福岡県内のボランティア団体・ボランティアグループを募集しています。1つ1つの声は小さくとも、たくさん集まれば大きな声になります。ぜひとも、福岡県民の皆様のお力をお貸しください。
要望書の内容はこちらからご確認いただけます。
https://prtimes.jp/a/?f=d33795-20221222-b9ba9032a67a99c1011a6c8ba48b3e6e.pdf
署名活動サイトはこちら
https://www.doubutukikin.or.jp/signature-campaign_fukuoka2022/
・連名者一覧(敬称略)
佐上邦久(公益財団法人どうぶつ基金 理事長)
山根義久(公益財団法人動物臨床医学研究所 理事長・公益財団法人日本獣医師会 前会長)
山﨑好裕(福岡大学教授)
朝隈朱絵(弁護士)
・連名自治体一覧
福岡県12市町(以下、市町村五十音順)
芦屋町 町長 波多野茂丸 / 大野城市 市長 井本宗司 / 古賀市 市長 田辺一城 / 篠栗町 町長 三浦正 / 志免町 町長 世利良末 / 太宰府市 市長 楠田大蔵 / 筑紫野市 市長 藤田陽三 / 那珂川市 市長 武末茂喜 / 福津市 市長 原崎智仁 / 宗像市 市長 伊豆美沙子 / 行橋市 市長 工藤政宏 / 吉富町 町長 花畑明
上記の連名者とともに以下の事項を福岡県へ要望しています。
1. 福岡県動物愛護管理センターにおいて野良猫の不妊・去勢手術対象を譲渡対象のみならず対象拡大
2. 福岡県動物愛護管理センターにおいて野良猫の不妊・去勢手術対象を収容猫のみならず対象拡大
3. 県設置保健所にて野良猫の不妊・去勢手術等を実施できる環境整備
4. 現在の野良猫の不妊・去勢手術数を県下の現状に合わせ年間8,000頭以上に拡充
5. 上記実施の予算確保及び人的配置
【要望書提出の背景】
公益財団法人どうぶつ基金は、無料不妊手術によって全国でTNR活動を支援しています。福岡県内での支援件数は、2018年度から2021年度までの4年間で5,049頭に上り、福岡県における野良猫の個体数の抑制に極めて大きく貢献してきました。
福岡県60自治体のうち、地域猫活動の困難に直面している27の自治体が 、TNRを希望する自治体として公益財団法人どうぶつ基金に登録して無料不妊手術チケットを申請し、市民や動物愛護団体、自治会等との協働のもと、配布されたチケットによって公益財団法人どうぶつ基金の協力病院で野良猫の手術を実施しております。
また、福岡県でのTNR活動推進を目指し、2021年度は筑後市に、2022年度はみやま市に期間限定で開院している「どうぶつ基金病院」では「TNR地域集中プロジェクト」として一斉TNRに取り組み、2021年4月から2022年12月現在までに6,177頭もの飼い主のいない猫に避妊去勢手術を実施しています。
しかしながら、みやま市にある「どうぶつ基金病院」は令和4年度をもって閉院することが決定しております。このままでは、また野良猫が増えることとなり、野良猫の虐待や住民トラブル等も増加するのではないかと大変危惧しております。この状況を打開するためには、福岡県行政における8,000頭以上の無料手術の実施が不可欠です。
どうぶつ基金との協働で「TNR地域集中プロジェクト」に取り組んでいる熊本市では、2023年度から自治体主導で野良猫への無料不妊手術を行うべく準備が進んでおり、また、今回の福岡県と同様、要望書を提出した沖縄県では、県動物愛護センターでの野良猫への無料不妊手術再開が決定しています。
2022年度、熊本市はどうぶつ基金と協働で「TNR地域集中プロジェクト」に取り組んでいます。毎月300頭ほどの野良猫が、熊本市動物愛護センター内で行政獣医師の手によって「さくらねこ」に生まれ変わっています!
<熊本市との協働内容>
・不妊手術、資材費(吸収糸、薬品他材料費)はどうぶつ基金が負担(現物支給)
・3種混合ワクチン、ノミダニ駆除薬はどうぶつ基金が負担(現物支給)
・行政獣医師指導のためのエキスパート獣医師派遣(どうぶつ基金が派遣し費用を負担)
・手術台、手術用ライト、器具 その他の機材(どうぶつ基金による無償貸与)
熊本市では3名の行政獣医師が指導を受け、今では行政獣医師1人で1日25頭の不妊手術を行うことができるようになり、2023年度は熊本市のみで野良猫の不妊手術を実施するための準備が進んでいます。熊本市よりはるかに多い行政獣医師をかかえる福岡県がその気になれば、8,000頭の無料不妊手術を県民に提供することは十分可能です。
2022年6月20日、公益財団法人どうぶつ基金は、一般社団法人琉球わんにゃんゆいまーるとともに沖縄県庁を訪問。殺処分制度の廃止を公約に掲げる玉城デニー沖縄県知事に、沖縄県動物愛護管理センターでの野良猫の無料不妊手術の再開を求める要望書を提出しました。
その後、県との意見交換を経て、沖縄県動物愛護管理センターで地域猫以外の野良猫の無料不妊手術を4年ぶりに再開するとの正式回答が出されました!
※詳しくはこちら:https://bit.ly/3jlGsbI
現在、本要望書の二次提出に向け、ご賛同いただける福岡県内で活動するボランティア団体やボランティアグループ、福岡県民の方の署名を募集しています。皆様のご協力をお願いいたします。
※署名用紙ダウンロードはこちらから
https://www.doubutukikin.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/d73e3db728d44806ba3f590c3a37b019.pdf
※賛同団体のお申込みはこちらから
https://business.form-mailer.jp/fms/bfc276fe189078
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